新潟股関節センターについて

日本の股関節疾患の6~8割が先天性股関節脱臼や寛骨臼形成不全に由来します。乳児股関節検診の普及により先天性股関節脱臼や寛骨臼形成不全の患者数は激減しましたが、検診を受けなかった世代の軟骨変性が進んだ症例が多数存在し、現在はそれらに対して、日常生活動作や仕事での活動の改善を目的に人工股関節全置換術を行っています。また、検診では軽度と判断され、経過観察が行われた比較的軽度の寛骨臼形成不全患者の中に関節唇損傷を発症する患者も存在し、それらには弯曲状寛骨臼骨切り術を行っています。当センターでは周術期の合併症に対して他科スタッフの協力の下、迅速かつ的確に対応するように心がけています。 術翌日から人工股関節全置換術では起立歩行を、弯曲状寛骨臼骨切り術では車椅子移乗を行い、退院後はリハビリテーションが不要な状態ですぐに社会復帰できる股関節機能を提供します。

センター長ご挨拶

センター長 徳永 邦彦

センター長 徳永 邦彦

股関節疾患の専門医として、患者さまのQOL(生活の質)向上のため、人工股関節置換術と再置換術を中心に技術向上と普及に努めています。 ドイツBrainLAB社のVectorVision Hipを用いて、コンピュータを駆使した綿密な術前計画と術中ナビゲーション支援手術を2002年10月に日本で初めて行い、今までに2300関節以上のナビゲーションを用いた人工股関節置換術を経験しています。 筋肉をほとんど切らない筋腱温存手術とナビゲーション支援手術を融合させた人工股関節置換術を取り入れ、国際学会にも意欲的に参加しています。 2010年からは、骨盤内側から進入し股関節周囲筋を温存した寛骨臼移動術(CPO)を、CT画像を用いたナビゲーションを使って行っており、臨床成績は良好です。 本人は、50歳を過ぎてもサッカーボールを無心に追っかける無類のサッカー馬鹿であると同時に、日本サッカー協会公認指導者資格を有する小学生コーチとしての経験も持つ、子供好きな整形外科医です。 現在は新潟県サッカー協会の50歳以上リーグに所属しており、病院のフットサルチームにも参加しています。 一方で、イラストを描くのが好きで、ホームページ内のイラスト以外にも、第6回日本CAOS研究会のポスターの制作を手がけたりもしています。

外来予定

股関節外来予定表

午前・午後 午後 午前

予約受付

025-382-3111

受付時間:平日 14:00〜17:00

当センター受診は、必ずしも紹介状は必要ありません。 紹介状がある方も必ず予約をしてください。

容態が急変した人のほか、診察のいらない入院日程の予定だけ、診断書などの書類の依頼だけ、などの簡単なご用件の方も必ずお電話をしてからおいでください。 予約時間は決まっていますが、診察予定時間が多少ずれることもあります。ご理解の上、ご容赦くださいますようお願いいたします。

診断実績

当センターの手術件数

当センターの手術件数

当センターでは、リハビリと術後評価を通して、 患者さまが安心して社会復帰に専念できる環境を提供しています。

  • CT画像を駆使したナビゲーションを用い、筋腱温存を心掛けた手術テクニックを採用しております。
  • 現在における最高品質の製品を採用しています。
  • 骨切り手術、再置換手術も行っております。

患者さまは、長野県、群馬県、山形県、福島県など他県からもいらっしゃっております。

担当医紹介

新潟股関節センター長(昭和38年6月7日生)

徳永 邦彦

経 歴
1988年 新潟大学医学部卒業、新潟大学整形外科入局
1990年 新潟労災病院・整形外科勤務
1991年 新潟県立小出病院・整形外科勤務
1993年 新潟大学大学院入学、東京大学医科学研究所・感染症研究部留学
1995年 大阪大学・病理学教室留学
1997年 新潟大学大学院卒業、インディアナ大学・解剖学教室留学
1999年 新潟県立がんセンター病院・整形外科勤務
2000年 新潟大学附属病院・整形外科助手
2006年 新潟大学医歯学総合病院・整形外科講師
2007年 亀田第一病院新潟股関節センター長
所属学会
日本整形外科学会、日本股関節学会、日本人工関節学会、日本コンピュータ支援整形外科研究会、他
認 定
1995年 日本整形外科学会専門医

整形外科で手術を受けられる患者さんへ

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について