新潟脊椎外科センターについて

脊椎外科とは脊椎(頭の骨、背骨、腰の骨)と、それらの中の脊髄神経の病気を専門的に扱う新しい分野です。昔は整形外科の一部でしたが、最近は、脊椎外科として分離・稼働している病院が増えています。
当センターは整形外科から分離した新潟県最初の脊椎外科です。

センター長ご挨拶

センター長 長谷川 和宏

センター長 長谷川 和宏

新潟脊椎外科センターは、脊椎疾患の研究と診療技術の発展のため、前センター長・本間隆夫(現・顧問)によって平成11年に医療法人愛仁会の構成組織の一つとして設立され、創立22年を迎えます。当センターは、全国初めての「脊椎外科専門センター」として活動を開始し、患者様本位の最先端の治療を目指して、日々診療してまいりました。

診療体制は、“完全主治医制”とし、脊椎外科専門医である主治医が病気のしくみ、検査内容、手術方法、手術後のリハビリテーション、退院後の生活指導を含めて細かい点まで相談にお答えしつつ診療を進めてまいります。また、専門的な知識と経験を持った看護師、臨床工学士、理学・作業療法士、放射線技師、医事課スタッフが、専門診療体制を支えています。

医療法人愛仁会初代理事長・渡辺信一先生は、「医は仁と己はげまし吹雪中」という句を残しておられます。
仁という言葉は、『論語』の至る所で見出せることばで、礼に基づく自己抑制と他者への思いやり、と解されています。この言葉ほど、医療の本質示す適切な言葉はないでしょう。

新潟脊椎外科センターは、仁に基づく最善の医療をご提供することが目標であり、診断および治療方法は長い経験の中で培われた内容であること、最新の科学的経験に支持された、世界標準レベル以上のものであることを基本にしています。

当センターにおける脊椎手術の特徴は、一般的な内容に加えて、
① 高齢化社会で激増しつつある変性疾患に対する顕微鏡および内視鏡を駆使した高精度低侵襲手術
② 若年者から高齢者までの重度脊柱変形に対する矯正・固定手術
③ 最新の脊髄モニタリング(手術中に神経機能を確認しながら操作を行う監視装置)による安全対策
が挙げられます。

私共は、国内外で学会活動や講演(業績欄参照)、社会活動をするかたわら、全国からの脊椎疾患の診断や手術技術の向上をめざす専門医(整形外科医、脳外科医)の方々の研修も受け入れています。

今年も、脊椎疾患に悩める方々のために、最良の診療をご提供できるように、スタッフ一同努めてまいります。

専門外来

くび

頚の骨のすべての病気、けが

背骨

骨粗鬆症、骨折、そくわん症、など

すべての腰痛、ヘルニア、辷り症、狭窄症

脊髄、神経

足の神経痛、麻痺、腫瘍など

診療実績

当センターの外来患者数(2021年)

診断実績グラフ

2021年 手術症例

手術総数 443例
主な診断 腰部脊柱管狭窄症 230例
腰椎椎間板ヘルニア 48例
腰椎変性すべり症 4例
脊柱変形 32例
頚椎症性脊髄症 67例
手術部位 頚椎 91例
胸椎 6例
腰椎 315例
全脊柱 27例
その他 4例
平均年齢 68.8歳(19~89歳)

担当医紹介

長谷川 和宏

新潟脊椎外科センター長

長谷川 和宏

資格など
日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医・専務理事
日本整形外科学会専門医・脊椎脊髄病医
日本低侵襲脊椎外科 幹事
日本脊椎インストゥメンテーション学会 評議員
日本側弯症学会 監事
医学博士
渡邊 慶

新潟脊椎外科センター 副センター長

渡邊 慶

資格など
日本整形外科学会整形外科 代議員・専門医・認定脊椎脊髄病院
日本脊椎脊髄病学会 評議員・指導医
Scoliosis Research Society Active member
日本側彎症学会 評議員
日本脊椎インストゥルメンテーション学会 評議員
日本腰痛学会 評議員 他
専門分野
脊椎脊髄外科
側弯症、脊髄腫瘍 など
医師より一言
患者さん第一の診療を心掛け、安心・安全な治療を提供します。
下田 晴華

脊椎外科部長

下田 晴華

資格など
日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
本間 隆夫

新潟脊椎外科センター顧問

本間 隆夫

資格など
日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科名誉指導医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
東日本臨床整形外科学会評議員
医学博士 他

担当医表

整形外科で手術を受けられる患者さんへ

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について